カレーライスの適正割合について
僕は、カレーが好きだ。
サグチキンカレーをナンに付けて食べる事も、ココイチのチキン煮込みカレーほうれん草トッピングも、家カレーも好きだ。
僕の友達K君は、最初にカレー9割、ライス1割くらいのペースで食べていき、残ったライスで、皿に付着しているカレーをこそいで食べている。
僕からすれば、前半に関しては、カレーのライストッピングか!!!!!!
後半にはライスのカレー風味か!!!!
と、言いたくなるんだけど、どうやらK君からすれば付着カレーこそぎライスこそがメインであり、前半のカレー、ライストッピングは、メインに至るまでのワクワクを溜めている気分なんだそうだ。
しかし、この付着カレーとは人間で言えば残留思念、つまり残留カレーではないだろうか。
カレーがカレーとして、俺はここにいた!確かに存在していたんだ!という証であって、僕らはそれによってカレーの存在を確かに感じ、また意思を受け継いでいく。そして、キッチンシンクへと運ばれる時まで、カレーへの感謝を思い続け、洗われる事でクリアになり、また僕らは次に来たるカレーへと向き合って行くのだ。
それをなんだ、あいつは!
残留思念を喰らう化物め!カレーへの冒涜だぞ!
話が逸れた。
つまり、カレーのライストッピングでも残留カレーこそぎでも無く、一口ずつをカレーライスとして味わう適正の割合があるんじゃないかってこと。
さっさと言えよダボ!!と思われるのは悲しいので、言うと
ライス4:6カレー(ライス大盛り時はライス6:4カレー)
が、良いのではないかと思う。
割合はライスが大盛りであるかによって変わる事は間違いが無く、最後の一口でピッタリとカレーとライスが無くなる気持ちいい食了を、カレーとライスのマリアージュを感じながら済ますにはベストだろう。
もちろん、お店によっては量が変わってくるから多少のズレはあるだろうけど、こうして基準を持っておく事で、ストレスを感じる事無く、カレーと向き合えるはず。
これでまた一つ、僕はカレーとしっかり向き合う事が出来た訳だ。
よし、早速カレーを食べに行こう。
丁度会社の近くにカレー屋さん「松屋」があるし、今はごろごろ煮込みチキンカレーが復刻している時だ。
スプーンで簡単に割れるチキン、シャキシャキした玉ねぎ、そして何と言ってもカレーが、美味しい。
最早、松屋は牛丼屋では無くカレー屋なのだ。(あと、ネギ塩豚カルビ丼とビビン丼屋)
着皿した瞬間に鼻を刺激するスパイスの香り。うお〜〜〜〜食うぞ〜〜〜〜〜!!!
今回は並を注文したのでライス4:6カレーの割合でスプーンで掬い食べていく。
完璧だ…僕は今最高のカレーライスを食べている…!!
よし、そろそろチキンも食べよう…ん?
待て、このごろごろとしたチキンを計算に入れていなかった…。
大きめのチキンはスプーンを丸々と占領し、ライスの居場所を奪っている…。
かといって、半分にしたところで僕が導き出した適正割合からは外れてしまう。
こんな落とし穴があったとは…。
とりあえずチキンの事は忘れつつ適正割合でカレーとライスを食べ終わると、残ったのはチキンの山。
な…なんてことだ…。これではただのチキンのカレー煮込みだ…。
僕の計算が…完璧なる僕の計算が…!
その後の事は覚えていない。
おそらくカレーのチキン煮込みを完食しお店から出たのだろうが、極度のストレスから記憶が抜けてしまったようだ。
そして、そのストレスからか風貌も変わってしまった。
最後に僕の自撮りを載せて終わりにしたいと思う。読んでくれてありがとう。